私を愛して
貴方は幸せでしたか。
ちっぽけなちっぽけな花
ちっぽけなちっぽけな私は、貴方に手折られるのをただ待つだけの花でした
けれど、あなたが私を手にとったとき
私の恋が叶ったとき
私は気づいてしまったのです。ちっぽけな私は、貴方にとって致命的な毒を持つ毒花。
私が孕むのは“死”。誰にでもある、誰にでも訪れる蜜。
貴方が、決して受け入れられぬ蜜。
私は気づいてしまったのです。ただ、貴方にのみ作用する私の毒。
気付いていて、それでもその手にいたかったのです。
私を愛して
貴方は幸せでしたか。
私の死は
貴方を毒のように焼くでしょう
私を愛して、貴方は幸せでしたか?
いずれ枯れるのが 花 けれど ああ 君はあまりに儚すぎた